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なたねプロジェクトの菜の花

一面に広がる菜の花。今年は約3.8ヘクタールの作付面積になりました。これは東京... - 2013年5月15日

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なたねプロジェクトの菜の花

岩沼市 - 2013年05月15日

一面に広がる菜の花。今年は約3.8ヘクタールの作付面積になりました。これは東京ドーム1個分とほぼ同面積です。昨年の1.5倍ほどの作付面積です。この土地は東日本大震災に伴う津波で1mほど浸水しています。元々は田んぼでした。菜種は、塩害に強いと言われており、塩害に強い作物を植えることで生産者を支え、一日も早い農地の復旧復興を応援しようというのが「なたねプロジェクト」発足のきっかけです。

菜の花が咲けば景観を飾り、その花に足繁く通うミツバチ。美味しいハチミツの恵み。そして、菜種からは菜種油。現在ではそれらを原料とした商品が開発され、宮城県内のみやぎ生協を始め、日本生協連を通じて全国の生協でも販売されています。

場所は宮城県岩沼市玉浦・早股地区。玉浦中学校と玉浦小学校の間あたりになります。そして今、まさに菜の花が満開ですので、ご近所の方は是非一度見学に行って下さい。見た目も大事なのですが、現場じゃないと絶対にわからない菜の花の香りを感じて欲しいです。

このプロジェクトには生産者組合や生協を始めとして合計16団体が参加。生産や開発、製造だけではなく、各種指導や物流など、多岐にわたる応援を受け活動しています。その活動の一環として「菜の花を見る会」が催されました。満開の花は不思議な力を持っているのでしょうか。参加された方全員が笑顔でした。その笑顔で、それぞれが思い思いに菜の花を鑑賞し、記念撮影をし、そして、参加者に振舞われたのは宮城県産米で作られたおにぎりと、ここで生産された菜種油でカラッと挙げられた天ぷら。これにも皆さん笑顔で応えます。

曇り空で寒い一日だったにも関わらず、多くの参加者が菜の花の開花に喜んでいたのではないでしょうか。菜の花を見る会は2時間ほどの催しで、昼頃には散会となりましたが、帰る頃には現地で販売されていた商品の多くが売り切れに近い状態で、一般の方の関心の高さも伺えた催しでした。可能であれば、全国から見に来て頂きたかったほどです。

最後に、ここの「なたね」から生まれた商品を順不同で列記します。

希望の菜の花はちみつ飴
蔵王の昔飴本舗

なたね油
社会福祉法人はらから福祉会

菜種油の和風ドレッシング
内池醸造

希望のなの花はちみつ
(石塚養蜂場)

なたね油の石鹸
畑惣商店

お世辞抜きで良い商品ばかりです。品薄になっている商品も有るそうですが、もし見かけましたら、是非一度お試し頂ければと願っております。地元、岩沼市内の生協だと、比較的入手しやすいらしいという噂話を最後に付け加えておきます。

食のみやぎ復興ネットワーク

三浦 淳|情報レンジャー@宮城