木村 敏之
先々に繋がるきっかけになる情報を提供できればと思います。
木村 敏之
先々に繋がるきっかけになる情報を提供できればと思います。
三浦 淳 (~2014.4まで)
岩手県出身仙台市在住 肴と魚を求めて海を彷徨う釣り人
加藤 隆介 (~2014.4まで)
宮城県出身仙台市在住 他人の幸せを撮り続けている中年独身ブライダルカメラマン
坂本 恵一 (~2013.3まで)
宮城県矢本町(東松島市)出身 丸刈りの似合う38歳 今までの合計で地球25周は運転した男
網野 武明 (~2013.3まで)
宮城県名取市出身仙台市在住 粉雪をこよなく愛する庭木の剪定が上手なグラフィックデザイナー
太田 和美 (~2013.3まで)
宮城県仙台市出身在住 大きなものをつくりたがる小柄で童顔なクリエイター
名取市 - 2013年03月07日
閖上地区は約6000人、2100世帯が暮らす港町でした。津波被害で人口の1割を超える700人以上が亡くなりました。町を襲った大津波の高さは、閖上漁港付近でおよそ8.5メートルに達したと言われており、漁港から約2kmほど離れた「五差路」にかかる閖上小学校前歩道橋では、多くの人々の生死が交錯しました。高さ約5メートルの橋桁すれすれまで波や漂流物が到達。最上部に上れた20人ほどの人々は九死に一生を得ましたが、「あと1段、階段を登りきれなかった人は流されてしまったとの話もありました。
この歩道橋下にある5叉路では震災直後停電に見舞われ、避難したい人が殺到して大渋滞になったとのことでした。指定避難場所である閖上中学校(歩道橋より海側)は誘導のまずさもあってたくさんの被害者を出しました。防災警報はならなかったという話も聞いております。
生死が交錯した歩道橋の上から見える景色は、荒涼とした人気のない閖上地区から吹きすさぶ海風を感じますが、やたらダンプカーや輸送トラックが行き交う県道10号線で埃と一緒に巻き上げられて街まで届かず沈殿しているかのようで、空しさばかりが募ります。
地球のステージで閖上の小学生に作ってもらった未来の閖上をかたどった粘土細工(スカイルーム)を見ると、津波の避難施設として街の至る所に歩道橋を作ろうというアイデアがありました。津波を防ぐのではなく受け流す考えであれば、避難施設としての歩道橋、またはそのような構造体というアイデアは、あながち間違いではないと私は思っています。
証言/避難者大混乱、名取・閖上公民館/誘導あだ 多数の犠牲者(河北新報 2011.8/3)
レポート:網野武明|情報レンジャー@宮城