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パートさんの言葉で復活

あんた達がやらなければ、この地域の農業は衰退する!とパートさんに尻を叩かれた日... - 2013年2月4日

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パートさんの言葉で復活

岩沼市 - 2013年02月04日

あんた達がやらなければ、この地域の農業は衰退する!とパートさんに尻を叩かれた日から約2年。岩沼市玉浦地区の「やさい工房 八巻」は復活を遂げ、順調に出荷しています。様々な野菜を作っておられますが、メインはトマトと米ということになるでしょうか。田んぼは約40haあります。良く聞くような表現ですが、東京ドーム10個分の面積です。八巻文彦専務のお話では、ここまで広くなると収穫時期が大変とか。日本の主食である米は、このようなご苦労の上に作られている事をご理解下さい。

ここまで復活するには、先に述べたパートさんの叱咤激励だけではなく、地元の玉浦地区の皆様や、もちろん、震災直後から入り込んでいたボランティアの方々のご尽力も非常に大きかったです。ただ、地元の皆様にはいつでも御礼を言えますが、ボランティアの方々には全員に御礼できないのが現状。なぜならば、その数2000名以上。そして、どこの誰かさえ分からない方がほとんど。せめて、復活した姿をメディアを通じて発信し、少しでも知って頂くことで御礼の代わりとさせて頂ければ、と八巻専務。

実際にボランティアが来て下さっていた時も、せめてもの御礼ということで、その時期に応じた食事は提供されていたそうです。ボランティアに行く際は、自分の食事は自分で用意するのが常識ですので、これは異例の計らいです。

1カ月ほど前、実は八巻さん宅を訪れています。その時は福岡の高校生達の農業ボランティア体験を取材に来ました。その体験先が八巻さん宅。
福岡の高校生達が体験
その時も大鍋でカレーライスを振る舞っていました。人数も多く、作るのも大変だったと思います。

今後は、農業に向き合う人たちを増やすことと、耕作放棄地を何とかしたい。そして、いわゆる六次産業化で農業を通じて交流人口を増やしたいとの思いを持っているそうです。もしイベントなどにご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら「がんばッと!!玉浦」のWEBをご覧下さい。

この先も注目していきたいと思いますし、可能であれば私も一市民としてイベントに参加したいと思っています。

特定非営利活動法人 がんばッと!!玉浦

三浦 淳|情報レンジャー@宮城