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ホールボディカウンター体験

原発事故で避難を余儀なくされた県民の多くが体表面検査で放射能の影響の程度を測定... - 2013年1月31日

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ホールボディカウンター体験

本宮市 - 2013年01月31日

原発事故で避難を余儀なくされた県民の多くが体表面検査で放射能の影響の程度を測定しているニュースを見て「大変だな・・」と、当時はあたかも第3者として見ていた。約2年後に自分が検査を受ける立場になろうとは。

色々な情報を見比べて自分が生活している周辺では、放射能に対して必要以上の心配はしていなかったものの一抹の不安は拭えない。数値で一喜一憂するぐらいなら検査して納得したいという思いもあり、本宮市の体表面検査と全身検査(ホールボディカウンター=WBC)を受けた。

検査の要領や服装は市町村によって違いはあるが、最近やっと小学校低学年に順番が回ってきたという自治体もある。機器も座位式、立位式、ベッドタイプなどで、それぞれに特徴がある。年配者などには立って2分間よりも、座って5分間の方が楽だと思われる。恐怖感や閉塞感を抱かないようにという配慮もされている。

問題となっている内部被曝(ばく)数値を計測した結果、今回のWBCではセシウム134(半減期2年)・同137(同30年)とも300㏃/hが検出限界の値だが、自分の体内検査結果は線量で年間約1m㏜未満と推定された。これは日本人1人当たりの自然放射線量の内部被曝平均1.5m㏜(ラドンからは1.2m㏜・食物から0.3m㏜)よりも少ない。手渡された世界の自然放射線数値を見ても、年間の外部被曝はイランが10m㏜、ブラジルで5.5m㏜の都市がある。外部と内部の違いはあるものの、100mSv以下ではがんの過剰発生は見られないそうだ。

胸部レントゲンでは0.1mSv被曝するが、WBC検査ではセシウムが出すガンマ線を測って内部被曝があったかどうかを知る。放射能汚染や内部被曝について、安心の指針がまた1つ増えたような感じがする。

レポート:安田 希代美 |情報レンジャー@福島