双葉町元気農園

福島県情報レンジャー

Tweets by @tasukeaiFKSM

サポート企業

埼玉県加須市 - 2013年01月30日

大震災と福島第一原発の事故の影響から避難を余儀なくされている双葉町の住民らが生活する埼玉県加須市の旧騎西高の近くに「双葉町元気農園」が開園したのは平成23年10月1日。「少しでも心身をリフレッシュして元気になってもらいたい」と、加須農林振興センターなど地元の有志が企画して誕生した。

元気農園の大きな看板には、いつかは帰ろうと故郷の絵まで描いてある。「がんばれ！！」のエールを添えて・・・。園長の加村英敬さんに話を聞いた。

避難住民34人が借りた畑を耕作し、収穫の喜びを体験しながら避難生活の辛さを忘れようとしている。現在収穫しているのはダイコン、ハクサイ、スティッコリーなど。福島に比べると土壌も気候も違うので作付けは難しいという。

近くの雇用促進住宅で生活する毎日だが、皆で作物を作っては辛い思いを忘れようとしている。作物を作ることでチャレンジ精神も生まれてくる。昨年は1500本ほどのトウモロコシを収穫して茹でて、避難所の皆に配って喜んでもらった。一番の出来事でした、と話す。

おいしいと言ってもらえるのは農家冥利につきるし、物づくりは楽しく生きがいにもなっている。エダマメもビールのつまみに喜ばれた。

30年は帰らないという方針を打ち出した町は、年度末に入って大きな変化を迎えようとしている。町の新しい議員や町長が誕生して、早く福島に戻れる方策を打ち出してーと願わずにはおれない。

http://gigapan.org/gigapans/122675

http://gigapan.org/gigapans/122477

レポート：小野清隆｜情報レンジャー＠福島