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役所訪問シリーズ│28

角田市は宮城県南に位置する小さな盆地の町。仙台市からは40kmほど離れた場所に... - 2013年1月16日

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    先々に繋がるきっかけになる情報を提供できればと思います。

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    加藤 隆介 (~2014.4まで)

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役所訪問シリーズ│28

角田市 - 2013年01月16日

角田市は宮城県南に位置する小さな盆地の町。仙台市からは40kmほど離れた場所にあります。主幹産業は米作。県南有数の米どころで、その他、梨を始めとした果物や、梅、大豆も有名。また、市内には大規模な工場がいくつか有り、一部上場している企業の工場だけでも四ヶ所。それらを含めた工場に従事する市民も多く、県南では最も多い従業員数を数える工業の町でもあります。

震災の影響について:
農業に関して、震災当初は放射能汚染にまつわる風評被害等もあったものの、放射性物質は不検出で安心安全な出荷体制です。商工業に関しては、大きな津波被害を受けた亘理町と山元町に入る事業者が角田市を基地としている影響も有って、事業所数は増加傾向。

市内の放射線量は問題の無いと思われる数値ですが、今もなお学校などを中心に測定し、市のWEBで結果を随時公表して市民に周知。

震災後は近年減少傾向に有った人口が増加に転じていますが、それには、津波被害を受けた沿岸自治体からの人口流入が少なからず影響しています。角田市内に転入して家を新築する世帯には、市として最大100万円の補助金を支給していますが、数多くの利用実績を見ると、この制度が人口流入に拍車をかけている可能性も。

震災後の意識の変化について:
自主防災組織が各行政区に浸透しつつある。現在の組織率は約50%で、最終的には100%が目標。立ち上げた各組織には市が一定の助成金を支給し、組織の充実を図る構え。

震災時に兵庫県朝来市が角田市を宿泊拠点にしながら、山元町に応援職員を派遣したことがきっかけで、朝来市と角田市、山元町の3自治体で災害時相互支援協定を締結。2012年11月21日に締結式が執り行われました。角田山元トンネルが震災の前に無事開通していたことが非常に大きく、このトンネルのおかげで沿岸部や三陸自動車道へのアクセスが容易となった角田市が、震災後から現在に至るまでの各活動の拠点として活躍することになったと思われます。

今後は、農産物や商工業、歴史的遺産等、市が持っている資源を有効活用し、角田市の震災復興へとつながるでしょう。自然豊かで農産物にも恵まれ、宮城県内陸部としては降雪も少ない地域で住みやすいです。また、歴史豊かな町でもある反面、JAXAを初めとした最先端技術が集う町でもあります。一度足をお運びになってはいかがでしょうか。まずは角田市のWEBをご覧頂ければと思います。

角田市ホームページ

レポート:三浦 淳|情報レンジャー@宮城