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東北冬合宿2012に期待する

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東北冬合宿2012に期待する

福島市 - 2012年12月24日

被災地は2度目の厳しい冬を迎えようとしていた。2度目のクリスマスを目前にした12月末の3泊4日、クリエイティブの可能性を求めて「東北冬合宿2012」が実施された。合宿の目標は次の5項目。① 汗をかく=ボランティア作業をする ② 聴く=現地で被災者から直接話を聞く ③ 観る=被災地を見てなにかを感じる ④ 対話=被災地での体験を自分事にするための対話 ⑤ 仲間つくる=学生と社会人との交流

参加者は学生30人と社会人15人、年齢も立場も多彩な45人が東北3県をバスで回り初日は車中泊。ボランティア活動を体験、現地で話を聞き対話の機会もあり、夜は宿泊先で感想を述べ合った。

最終日の福島県では福島市にある除染情報プラザで座学、引き続きいわき市の海岸を視察した。プラザ研修の合間に冬合宿リーダーの佐藤正之さんをインタビューした。

今回の参加者が被災地を訪れるのはほとんどが初めてだという。自分たちが行っても出来ることは少ないのでは、となかなか足が向かなかった人が大だ。それでも被災地を自分の目で見て、現地からの声を自分の耳で聴いて、自分の心で頭で受け止め、その後に意見交換してもらおうと企画した。自分はどのようなかかわりが持てるか、4日間の研修を通して自分のこれからの人生について考える。学生はもちろん、経験豊かな社会人にとっても有意義な時間になるはずだ。

被災地への関心は日々薄れつつある。被災地はまだまだいろいろな形でのサポートが必要であり、何よりも「ずっと忘れずに、思いを寄せていてほしい」と望んでいるはず。

明日を担う学生や社会人に、被災地で5感をフルに使って感じる機会。それはきっと彼らの将来に、日本の未来につながると信じる。

 

レポート:小野清隆|情報レンジャー@福島