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村長サンタの贈り物

「離れてしまった子どもの心の絆をつなげたい。その気持ちからこの会を催しました」... - 2012年12月21日

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村長サンタの贈り物

葛尾村 - 2012年12月21日

「離れてしまった子どもの心の絆をつなげたい。その気持ちからこの会を催しました」と、保護者会長の坂口高志さんが語った。三春町の葛尾村サポートセンターで開かれた「かつらお子供絆クリスマス会」だ。イベントは子育て世代の若者が中心となって進めてきた。

原発事故後、仮設住宅で生活する子どもは全体の3分の1。村の若者の多くは事故前から村外で就業しており、事故の後は勤め先のマチに移ってしまった人も多い。子どもたちも離れ離れになってしまったという。

葛尾小中学校は事故後から休校状態になり、仮設がある三春町と近隣の田村・郡山両市に区域外就学している。来年4月からは、廃校予定の要田中に小中学校が開設される予定だ。

「4月からの学校再開の前倒しとして、子どもたちの心の絆を深めるためにも夏ごろから今回のイベントを企画していた」とも言う坂口さん。

イベントでは松本允秀村長が、「希望のもみの木」を子どもたちに贈った。そして、村に戻ったらこれを正式に植樹して欲しいと呼び掛けた。参加した子どもたちは元気いっぱい走り回り、灯火を並べたりと大喜び。

大人たちの中には『〽葛尾川に~』」からはじまる村の思い出を綴った歌を合唱しながら、涙を浮かべる姿も見られた。豊かな村の四季とともに、名所や思い出を綴った歌詞だ。思い出がいっぱい詰まった故郷に戻り、モミの木を植えることが出来る環境になる日が1日でも早くきて欲しい。

(レポート:千葉 里美|ふるさとの絆  電子回覧板・葛尾村担当)