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七ヶ浜町 - イベント フォトリポート

七の市商店街の朝市

「8時からだから、あともうちょっと待ってて~」と威勢のいいお父さんの声が聞こえ... - 2012年11月25日

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七の市商店街の朝市

七ヶ浜町 - 2012年11月25日

「8時からだから、あともうちょっと待ってて~」と威勢のいいお父さんの声が聞こえてカメラを向けると、買い物にきたお母さんが開店前から商品を物色しているのを発見!七ヶ浜町生涯学習センターの敷地内につくられた仮設店舗「七の市商店街」で、今年の1月から毎月一回開催されている「七の市」にお邪魔しました。

地元や東北の新鮮な野菜などが売られていて、今回は同敷地内に拠点をおく被災支援団体のレスキューストックヤードさんの本部から十数名、七ヶ浜の人たちと交流を深めるために愛知県から高速バスできてくれていました。愛知県に関するクイズ大会を行ない、正解者には愛知県産のお米をプレゼントしていたり、子どもたちとは色塗りや風船で遊んでいました。

生涯学習センターでは、おもちゃの修理を無料で引き受けてくれる日本おもちゃ病院協会の「おもちゃ病院」が開院していました。松島町や大和町などからおもちゃ修理のスペシャリストの方々が来てくださって、壊れてしまったおもちゃを直していました。修理を頼みに来ていたお母さんは、「新しいものを孫に買ってあげるのもいいんだけど、直して使えるんだったらお父さんも遊んだおもちゃを繰り返し使ってほしいね〜」とお話してくれました。

9時になると、待ちに待った「つみれ汁とおにぎり」の無料配布が始まり、あっという間に、長い行列ができていました。この日はとても寒かったので、アツアツのつみれ汁は訪れた人たちの体を温めてくれました。同じものを大勢で食べるワクワク感は、最高です。震災後、仮設住宅で離ればなれになってしまったり、普段会えない近所の方と久々に会えるからと、地元の人たちから重宝されているようです。

会場の奥に進むと、多賀城市の処分場が見えたり、施設内のスタジアムの奥には、瓦礫が積まれていたりと、まだ目の届く範囲で震災の名残を感じます。ボランティアの需要は少しずつ減ってきているのも事実ですが、一人一人の生活が落ち着くためには、まだ時間が必要なのかもしれません。地元の人の拠り所となっている、こうした取り組みは、これからますます大切になってくるように思います。会場では七の市商店街についてのアンケートも配られていて、商店街を利用しているお母さんからは「店数が少ない」といった意見もありました。仮設商店街も地元ニーズに合わせていこうと動き出しているようです。

七の市では、安くて美味しい野菜や海産物、アツアツの汁物が楽しめますよ!少し早起きをして足を運んでみてはいかがでしょうか。

レポート:太田和美|情報レンジャー@宮城