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安田 希代美
福島県郡山市出身 ブログと体を鍛えることが趣味の天然石アクセサリー作家 主婦歴23年の諦めない40代
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富岡さくらの郷えびすこ市場
郡山市 - 2012年11月21日
ポジティブというのは、こういう人たちを言うのでしょうか。毎週水曜日、郡山市富田町「おだがいさまセンター」前に八百屋の出店が立つ。「えびすこ市・場 富岡さくらの郷」は、富岡町駅前で誠屋スーパーを営んでいた渡辺吏さん、富岡公設地方卸売り市場で働いていた林芳典さんらが運営している。
富田町の仮設は市内でも便利なところにあるため入居率は県内でも群を抜いるが、買い物となると車が無い高齢者にとっては重たい野菜などは近くで、と喜ばれている。開店前から行列が出来るほどの人気だという。強風が吹き荒れたこの日は、いつもの場所から少し移動しての店開き。週変わりの味ご飯や毎回手作りの総菜が一番のお勧めだが、長年培ってきた市場や小売店でのノウハウを熟知した品揃えだ。
一番の苦労を渡辺さんに聞いたところ「別に苦労は無い」と言う。「工夫して商売をするのは楽しいし、将来に不安はあるが皆んなで働くことは喜びだ」とも。林さんも「大玉店では仮設住民のほか村の人の役にも立っているのが嬉しい」と笑顔を見せる。
渡辺さんの自宅は津波に流されたそうだ。あれから1年8カ月ー。ここまで気持ちを立て直すのに、どんなにか葛藤があったことだろう。そうした力強い精神力を持った人たちの青空市は、イベントが催される水曜日に合わせて立つ。これから冬になっても屋外で催したいと張り切っている。
レポート：安田 希代美 |情報レンジャー＠福島