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安田 希代美
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国よ、選挙後もブレないで。
富岡町 - 2012年11月17日
富岡町から三春町に避難している熊耳応急仮設住宅の松本政喜自治会長に現在の状況を伺った。
原発事故後から転々とした避難生活が続き、特に高齢者にとっては心身ともに限界に近い状況だった。昨年6月、熊耳地区に仮設住宅が出来たことで各避難所から移り住んだ。当初は地区内でもさまざまな問題が発生し住民もまとまりがつかない状態だったが、子どもたちや高齢者のサポートが欠かせないと自治会を結成した。
住民の困りごとサポート、ボランディア団体の支援などを自治会主導で受けたりしたが、今では住民が自立した活動をしている。県のデイサービス施設が地元に設けられ、高齢者も率先して利用するなど安心できる心のよりどころが出来たのではと言う。
住民が何よりも不安を感じているのは政府の方針だ。今回の解散・総選挙のため、早く進めてもらいたい住民の生活に関して一時凍結されてしまった。さらに、方針のブレにより住民が安心して生活できる基盤ができていないと不安と不満が募っている。まとまりのある国の力を持ってすれば、住民の切なる思いを受けて方針や法案は決められるのでは？ と疑問を抱えている。
仮設住宅で死を迎えたくない！ 地に足をつけて落ち着いた場所に移り住み、家族とともに平穏な毎日を送りたいと、特に高齢者が声を揃えるという。とにかく、緊急に避難救済、生活基盤の方針を示して欲しいと心から訴える。
被災者救済に対して国がどのような政策方針を進めてくれるのか、選挙後の動きに注目している。
レポート：石塚通｜情報レンジャー＠福島