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役所訪問シリーズ|20

色麻町は、宮城県の北西部に位置し、町の東側は大崎平野にかかり西に奥羽山脈を望む... - 2012年11月16日

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    加藤 隆介 (~2014.4まで)

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役所訪問シリーズ|20

色麻町 - 2012年11月16日

色麻町は、宮城県の北西部に位置し、町の東側は大崎平野にかかり西に奥羽山脈を望む広々とした自然ゆたかな町で、かっぱのふるさととして親しまれている町です。
震災後の観光面や農業・産業面での変化について:農業主体の町のため、観光面では目立った被害はなかったが、牧草の放射線被害があり、現在12.000〜15.000ロールの牧草の処理(保管)について頭を悩ませている。米は大丈夫だったので安心しています。

震災後の防災対策や意識の変化について:住民の防災意識は大いに変わったとのことでした。これまでは自分本位な考え方だったことも、ライフライン停止にともなって協力しあって解決したり、農家が作物を持ち寄って沿岸部に送り届けたりしました。また、色麻町でも沿岸からの避難者受け入れも準備しましたが、希望者がなかったので、寝具などを沿岸部に支援したそうです。また、震災直後は町に設置していた有線放送設備が活躍しました。停電でも双方向で通話ができたので、安否確認はもとより連絡網として機能しました。(資料)

次世代の町内放送システムとしてWiMAX無線放送局の立ち上げを計画しています。地方自治体としては初の開局許可を得たそうで、今年度中に公共施設へ、来年度中に町内約3.000世帯に配布する予定だそうです。

我町のアピール:コンスタントに大量発生する鶏糞を有効活用した発電を計画しています。燃焼式か発酵式か、イタリアの事例などを検討しながら、町内約3000世帯の電力を賄うのが最終目標なのだそうです。しかし、町内で発電し町内で使うには特区認定が必要だそうで、場合によっては売電で収益し町政に役立てるなど考えているそうです。
過疎対策の一環として、色麻町に定住を考えている若者に住宅用地を進呈する企画があるそうなので、自然に囲まれてゆったりと暮らしたい方はぜひお問い合わせください。
色麻町の先進的な取り組みのお話しを伺えて大変勉強になりました。このようなお話しをどんどん掘り起こしてお伝えしていきたいと思います。

色麻町

レポート:網野武明|情報レンジャー@宮城