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    安田 希代美

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津田大介氏からのメッセージ

福島市 - 2012年11月21日

震災後のICT(Information and Communication Technology)の利活用を現実に即して考えようという「ふくしま復興情報化フェア2012」。基調講演を前にソーシャルメディアに精通したジャーナリストの津田大介さんと助けあいジャパンの野田祐機代表理事の対談が実現した。

津田さんは講演で、現代のTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアの現状を通して、人とのつながりやそこから新たなムーブメントが起こる可能性、具体的な未来都市ふくしまへの提言を述べた。津田さん自らも震災後、50回以上も福島県内を訪れており、いわき市豊間へはボランティアバスツアーを企画。ソーシャルメディアを駆使して集客、現地にお金を落とすなどの活動を繰り広げてきた。活動を通して見えてきたのは、人の価値観が変化し唯一無二の体験にお金を払うようになってきている―ということだという。

津田さんは、「福島に来た人は一度訪れるとファンになってしまう」とか、「(津田さん自身が)絶望から希望が訪れると思っている」「今、日本は課題先進国であり、特に福島が未来の希望都市となることを信じている」などと強調した。優しく力強い言葉で語り、野田代表理事も取材陣も津田さんの虜に…。

震災―そして原発事故―いつ帰れるかもしれない避難―と、絶望的な状況が続く福島県。そんな福島から始まる新しいコミュニティやつながりが紡いでいく新たな希望への鍵は、ソーシャルメディアが握っているのかもしれない。

今こそ―ふくしまからはじめよう―

レポート:鈴木さとみ 情報レンジャー@福島