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双葉町 - 2012年11月08日

「どれが正しい情報なのか分からなかった」。双葉町社会福祉協議会の佐藤睦美さんは、大混乱していた当時を思い出しながら語る。双葉町社協への就職が内定し、ふるさとの大熊町に帰省していた時、大地震に遭遇した。避難する途中、ヘルスケアーふたばが地震で崩れたという話が耳に入ったが、その後のニュースで埼玉県加須市に避難していたことが分かって安堵した。

多くの社協が震災のために活動を休止せざるを得ないとき、双葉町社協は一日も休むことなく活動を続けた。また、避難途中で誰1人命を落とすことがなかったのは、正確な情報を求めて、適切な判断と対応があったからだという。

デイサービスの職員も避難所で、昼夜を問わずケアを続けた。

今回、埼玉から日帰りで郡山市の仮設住宅を訪れたが、電子ピアノを持参した住民が生演奏を披露、飯舘村から避難した自家焙煎コーヒー店「椏久里」で研修した職員は、運動後のお茶会においしいコーヒーを提供した。心からの行動が利用者や仮設住宅避難者の笑顔につながっている。

災害時の混乱の中でこそ、正確な情報が必要だ。自分たちの活動も、防災への心掛けの一つとして生かされるようにしたい。

レポート:渡部 克彦|情報レンジャー@福島