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役所訪問シリーズ│15

宮城県北に位置する登米市。いわゆる平成の大合併で、9つの自治体が合併し、平成1... - 2012年11月2日

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    加藤 隆介 (~2014.4まで)

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役所訪問シリーズ│15

登米市 - 2012年11月02日

宮城県北に位置する登米市。いわゆる平成の大合併で、9つの自治体が合併し、平成17年に誕生した自治体です。ラムサール条約に登録されている渡り鳥の聖地、伊豆沼、内沼を始め、市内各所に多くの渡り鳥が飛来する町で、米の名産地でもあります。今回、布施孝尚市長にお話を伺ってまいりました。

・震災による影響
登米市の基幹産業は第一次産業、特に農業。揺れによる被害で設備や機械類に被害はあったものの、作付けは問題なく可能。また、福島第一原発の事故による農業への影響が心配されたものの、現在は市独自の検査も行った上での出荷体制。

放射性物質の情報については、市のHPや月二回発行の広報誌にて発表し、市民に対して周知。

人口は、例年、年間1000人程度減少していたが、昨年に限っては増減がほとんどなく、また、水道の新規契約が約1000件あった事を考えると、住民票の移動をしていない方も含めて実質的には人口増。主に沿岸部からの移住であろうと推測。

経済活動は活発化してきているが、反面、震災の影響などで事業の継続を断念する方も少なくない。そこで、沿岸部の方や市内在住の方の事業の再開、継続に際して市独自の助成策を設置し、昨年度も今年度も年間1億5000万円程度の利用実績となっている。

・震災後の防災対策
震災前に302全ての行政区に自主防災組織を立ち上げ。しかしながら、今回、震災に遭った事で備品不足が露呈。登米市では助成制度を設け、各組織に上限30万円の助成を実施し組織の充実を図る。

また、災害に強い町であることを活かし、宮城県北のハブになる都市であると位置づけ、周辺市町村との連携を図りながら市全体の防災の対策の強化する方針。

登米市ホームページ

レポート:三浦 淳|情報レンジャー@宮城