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福島市 - 2012年10月29日

未曾有の大震災から8カ月が過ぎた昨年11月11日、福島市の福島大学を中心に「ふくしま会議2011」が3日間にわたり福島市で開催された。“福島の声を日本の声に!日本の声を世界の声に!”をテーマに始まった会議は、消えかけた多くの県民の声を発信した。

福島の復興を目指して住民の課題を集め議論することを狙いとした、ふくしま会議2011(同会議2011運営委員会主催、共同代表:赤坂憲雄学習院大教授ら6人)の参加者は、期間中で延べ1,000人を超え、ネットで中継するユーストリーム配信でも、1~2日間で合計約3万件のアクセスを数えるなど、福島への関心の高さがうかがえた。

当時は東京都内に住み、人材採用・教育支援企業に勤務していた同会議の佐田浩太郎事務局長は、「東京にいるだけではこうした生きた声は聴けないという事実が分かった。そして福島で生まれたさまざまな“心の分断”でした。自分が体感したり触れ合うことができた前向きに生きる姿を見て、一緒に歩みたい気持ちが芽生えた貴重な体験でした」と語る。

今年の「ふくしま会議2012」は11月9日から11日にかけて、福島大学をメーン会場に開かれる。そこでは多くの出会いが生まれるだろう。赤坂代表は、「参加者の出会いと繋がりの中から、あすの福島を創るための草の根の動きが起きてくるに違いない。福島県民はこのまま負けるわけにはいかない。これは21世紀の、もう一つの自由民権運動となるに違いない」と訴える。

ふくしま会議は事業として次の5つを掲げている。

(1)福島の未来をつくるために語り合う国際会議等の企画・運営

(2)福島の経験と現実に関する情報収集・発信

(3)多様な団体・個人をつなぎ協働を生み出すための支援

(4)福島の抱える様々な課題を解決するための調査・研究

(5)その他この法人の目的を達成するために必要な事業

※E-mail<fukusimakaigi@gmail.com>

 

レポート:編集:小野 清隆|撮影:西澤 拓真|サポート:鈴木さとみ|情報レンジャー@福島