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仮想の街だからこそ今

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仮想の街だからこそ今

東松島市 - 2012年10月24日

東松島市のグリーンタウン矢本応急仮設住宅団地にあるひまわり集会場。ここで社団法人化して活動されている、おがるスターズの代表 内海聡子さんにお話を伺いました。

遠方から来た、ボランティアさんが帰る時に、何気なく言った一言

「おみやげになる物何もないのねぇ」

観光地でもないところに、そんなに地元のおみやげなんてあるでしょうか?
それでも、来て頂いてありがとうの心から、無いなら自分たちで作ってあげようじゃないか!

と、作り始めたそうです。

今はまだ、売上も少なく、売れた利益は作った人ではなく法人の運営費(ほとんどが材料代)に消えてしまい、まだまだ、これから注文を増やしたいとおっしゃっていました。

どうして、法人化に踏み切ったのかは、どんなにここで仲良くなっても、あくまで仮設住宅は仮設住宅。時期が来ればみんな引っ越してしまう。まさに仮想の街で、それでも、一度作ってしまえば他の場所にバラバラに別れてしまったあとでも、集まれる、集まる場所を用意できる。今はまだ、様々な支援の手が差し伸べられていますが、本当の勝負は元の通常の生活に戻る時、と仰っていたのが印象に残りました。

どんどん仮設住宅に来て欲しい、それは、支援するという形でなくとも、遊びにでも来て欲しい。そうして、お話が出来れば、万が一避難生活に遭遇するようなことがあっても、どいしたら良いか、仮設住宅でも考え方1つで楽しむことができる、と経験した人だからできるお話を聞くことができます。

全景はこちらでパノラマ写真を見ることができます

ちなみに、【おがるスターズ】は方言の【おがる→成長する】+【すたず→人達】から来ているそうです

レポート:坂本恵一|情報レンジャー@宮城