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そうそう絆サロンに集まれ!

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そうそう絆サロンに集まれ!

富岡町 - 2012年10月15日

喜多方市字西四ツ谷に「そうそう絆サロン」という避難者の憩いの場がある。富岡町の名所・サクラ並木の大きなポスターが目を引く。
富岡から喜多方に避難している遠藤祝穂さんが、相双地区からの避難者が集う所をつくりたいと、サロンを開設した。サロンはアパートの1階。遠藤さんはアパートの住民でもある。

田村市、福島市など転々と避難生活を送ったあとアパートに移った遠藤さんは、アパート経営者の「大善」社長から庭の手入れを頼まれて草むしりなどに励んでいた。冬になって体を動かす機会も減って落ち込んでいたのを見た社長が、1階の空きテナントを自由に活用したらと助言したという。

早速、頭に描いていた“交流の場”をつくりたいと、持ち前の器用さでテナントをリフォーム。看板や室内の大きな絵は遠藤さんのオリジナルで、町のサクラと南会津町古町の大イチョウを描いた。囲炉裏やテーブルなども設けて全て手作り。「タタミも必要だべー」と満面に笑みを浮かべながら生き生きと話してくれた。

アパート内には十数世帯の避難者が暮らしている。体を存分に動かしてほしいとランニングマシンも置かれている。ほんのお茶のみの場、息抜きの場として存分に利用してほしい。さらに避難者同士の交流に限らず、地域住民との交流も盛んにしたいと夢は広がる。

お互いに顔を見て話すことの大切さ、人と人との交流やつながりが前向きになれる第一歩なのかもしれないーと知らされた取材だった。

レポート:石塚 通 撮影:渡部 克彦 編集:千葉 胤典 |情報レンジャー@福島