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郡山市西田町 - ものづくり フォトリポート

歴史受け継ぐデコ屋敷

郡山市西田町高柴。ここに今から300年ほど前、三春城主田村氏の四天王の一人、橋... - 2012年9月12日

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歴史受け継ぐデコ屋敷

郡山市西田町 - 2012年09月12日

郡山市西田町高柴。ここに今から300年ほど前、三春城主田村氏の四天王の一人、橋本刑部という武将の一族であった橋本家の祖先が武士を離れて大黒屋という屋号で縁起物などの土人形作りをはじめました。この高柴の集落の原点でもある張子づくり。ここ高柴ではなまりで張子のことをデコいい、また、この集落を昔から「デコ屋敷」とよんでいます。

デコ屋敷大黒屋では95歳(取材時)になる大正生まれのおばあちゃんが元気に張子職人として活躍しており、「みよしばあちゃん」と呼ばれ大黒屋名物としてみんなに親しまれています。お話が大好きなおばあちゃんで、おばあちゃんの煎れてくれたお茶と会話でとっても癒されます。

絵付け担当の張子職人さんへ、職人としてのご苦労を伺うと「たくさんの張子の表情を作りあげる際、同じように筆を入れ完成させるのに苦労した。」と話しており、職人としての技を身につけるまでの苦労を感じました。また、型に張った和紙を乾燥させる工程があり、真夏日でも屋内でストーブを焚いて乾燥させる工程には驚かされました。

デコ屋敷大黒屋 21代当主張子職人 橋本彰一さんはこの歴史ある張子づくりを受け継ぎ、地元やふくしまの地域活性を担っています。工程すべてに心がこもっており、温かみのある和紙で作品ひとつひとつを表現しています。張子だけではなく、趣と歴史あるデコ屋敷に足を運んでみてはいかがですか。

また、大黒屋では古民家再生住宅が隣接されており、古き良き日本の風情を感じられる貴重な建物です。この古民家は一般見学はもちろん、コミュニティースペースとしても貸し出しを行なっています。ゆったりとした“ふくしまの田舎”で癒しのひとときを体感できますよ。

デコ屋敷 大黒屋

 

レポート、動画編集:石塚通|撮影:小野 清隆千葉 胤典 |情報レンジャー@福島