木村 敏之
先々に繋がるきっかけになる情報を提供できればと思います。
木村 敏之
先々に繋がるきっかけになる情報を提供できればと思います。
三浦 淳 (~2014.4まで)
岩手県出身仙台市在住 肴と魚を求めて海を彷徨う釣り人
加藤 隆介 (~2014.4まで)
宮城県出身仙台市在住 他人の幸せを撮り続けている中年独身ブライダルカメラマン
坂本 恵一 (~2013.3まで)
宮城県矢本町(東松島市)出身 丸刈りの似合う38歳 今までの合計で地球25周は運転した男
網野 武明 (~2013.3まで)
宮城県名取市出身仙台市在住 粉雪をこよなく愛する庭木の剪定が上手なグラフィックデザイナー
太田 和美 (~2013.3まで)
宮城県仙台市出身在住 大きなものをつくりたがる小柄で童顔なクリエイター
塩竃市 - 2012年09月30日
「大切なことほど目では見ることができない」。震災後も福島で出会った人々は笑顔を浮かべ、彼らの風土は以前にも増して美しいけれど、私たちを脅かす放射能、また逆に私たちを支えている人と人の繋がりも目では確認できない。この事実を視覚メディアである写真を用いて逆説的に表現されているのが、今回の山田タカスケTAKASUKE+なつみ イラストと写真の展覧会「フォルチュネ島」展です。
「フォルチュネ島」展について、山田なつみさん(写真家)にお話を伺いました。この展覧会は、なつみさんと旦那さんの山田タカスケさん(イラストレーター)の個展。旦那さんの拠点であった福島で、2010年に新婚生活をスタートして、休日には福島全土を車で縦横無尽に駆け巡り、農婦たちと会話を楽しんだりと、なつみさんはそんな彼らの美しい風土を写真に収めてきました。震災によって福島の自宅が全壊し、宮城県に引っ 越した今も、 度々福島を訪れては写真を撮りつづけています。
「フォルチュネ島」展の「フォルチュネ」を日本語に当てると「福島」と読むことができます。展覧会名の由来は、「フォルチュネ島」 という詩をなつみさんが友人に教えてもらい、その詩に綴られた神々し い風土が旦那さんとともに見つめつづけた福島の風景に酷似していたからとのこと。この詩の作者は16世紀のフランスの詩人、ピエール・ドゥ・ロンサール 氏。ロンサールが描いたのは利己的な文明や戦争のない、雄大な自然が広がる神々しい島。ロンサールのこの詩に着想を得たとのこと。実際、写真を見にきた女性から「人が写ってる写真をみるまで、外国の島の風景かと思ってたわ」と言われるほど。
この展覧会で、人の笑顔や変わらぬ日常、自然が収められた写真から「人の強さ・自然の強さ」を感じました。それと同時に、その場の空間や時間はそこでしか感じることのできないものだから、写されている人や場所と直接出会いたいと心から思いました。今後は、九州などで巡回展を行っていきたいとのことなので、ご興味のある方はぜひ! 山田なつみさんのブログ:「裏パリ」
レポート:太田和美|情報レンジャー@宮城