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「原発事故があってから、先が見えなくて精神的に辛い日々を送っている。」と語る浪... - 2012年9月27日

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浪江町 - 2012年09月27日

「原発事故があってから、先が見えなくて精神的に辛い日々を送っている。」と語る浪江町から避難の柴田さん夫妻。

柴田さん家族は、3月15日午前まで浪江町に放射能が来ていることを知らなかった。普通に外を歩いていた。昼になって、ここも危ないのではないかと言われ着の身着のまま避難を始めた。浪江町赤宇木(あこうぎ)から栃木県、二本松市のホテルそして二本松市郭内の仮設住宅に避難を続けてきた。

避難した先で知り合いになっても転居を余儀なくされる。先行きが見えない中、精神的に落ち込んでしまい引きこもりになってしまった。

約1ヶ月間引きこもりの生活が続いた。それから、柴田さんは少しずつ回復し、仮設住宅の住民も情報収集するため集会所にパソコンが必要であると考えた。そこでインターネット上の支援サイトからパソコンを支援してくれる団体を探して、いち早く入れてもらった。その後浪江町の全仮設にパソコンの支援が広まったとのことだ。

また、個人的に支援サイトを探して、支援物資を送ってもらい、郭内の仮設住宅に住んでいる人たちに分けて配っているという。

「原発事故から1年以上たっているので、支援物資が欲しいとは自分から言えない人が多い。東北人だからかなあ。」と柴田さん夫妻が言っていた。仮設住宅によって必要なものは違うと思うが、郭内仮設住宅ではトイレットペーパーなどの消耗品や食料の要望が強い。

現在仮設住宅に住んでいる方の中でもなかなか他の方と交流することが難しい人たちもまだまだいるし、原発事故によって人の心も変わってしまった。

私も少ないながらいくつかの仮設住宅におじゃまさせていただいたが、それぞれに状況が違いニーズも違う。今後も様々な仮設住宅や借上住宅に住んでいる人たちとお話をして、みなさんの言葉を少しでも多く伝えていきたいと思った。

リポート・動画編集:千葉 胤典 取材:安田 希代美 撮影:渡部 克彦 |情報レンジャー@福島