木村 敏之
先々に繋がるきっかけになる情報を提供できればと思います。
木村 敏之
先々に繋がるきっかけになる情報を提供できればと思います。
三浦 淳 (~2014.4まで)
岩手県出身仙台市在住 肴と魚を求めて海を彷徨う釣り人
加藤 隆介 (~2014.4まで)
宮城県出身仙台市在住 他人の幸せを撮り続けている中年独身ブライダルカメラマン
坂本 恵一 (~2013.3まで)
宮城県矢本町(東松島市)出身 丸刈りの似合う38歳 今までの合計で地球25周は運転した男
網野 武明 (~2013.3まで)
宮城県名取市出身仙台市在住 粉雪をこよなく愛する庭木の剪定が上手なグラフィックデザイナー
太田 和美 (~2013.3まで)
宮城県仙台市出身在住 大きなものをつくりたがる小柄で童顔なクリエイター
石巻市 - 2012年09月04日
石巻市を中心に活動する『いしのまき市民劇団 夢まき座』顧問の三國裕子さんにインタビューさせていただきました。
震災の一年前から市民劇団を作ろうと動き出し、石巻市民から団名を募集し、あの日が(3月11日)ちょうど団名を決める日だった。活動は一時中断してしまう。それでも、負けずに動き続け昨年の『川開き』では大型人間紙芝居をやってのけた。
子どもの頃映画に魅せられた、その女優はオードリー・ヘプバーン。こんな雰囲気を持った女優になりたいと思った。
自分がもっと早くに演劇に出会えていたら、もっと深く知ることができたのでは?子どもたちに夢を持って欲しくて演劇を教える立場になろうと思った。
あの日、自分はたまたま、休みで自宅にいて津波に遭遇しなかったけれど、震災が現実だったのか理解するまで時間がかかった。
自分がいままで何をしてきたんだろう?こんなにも無力なのかと自分を責めた。
ラジオパーソナリティーだった当時は、安否確認で毎日毎日、人の名前を呼び続けた。
不安も悲しみも喜びもリスナーと共有し、非常用電源で放送を続けた。ガソリンが無くなったこともあった。それでも連日、名前を呼び続けた。1人でも多くの連絡が取れるように
あの日以来、時間の価値観が変わった、時間がいかに大事か、いかに時間がないか。頭をグルグルと回った。
自分の時間をいかに有効に使えるか?一日一つだけでいい、目標を達成できたらそれでいいと言い聞かせた。
劇団の活動を通して、
「夢を持てた」
「気持ちが上向きになった」
と言ってくれた人がいる。誰か1人でも気持ちを上向きにできたことが誇りになった。
「私達がやらなかったらだれもやらない 先生がんばろう!」
と生徒が言ってくれた。うれしかった。
三國裕子さんは当日、とてもキラキラとした目で私達のインタビューに話して下さいました。復興ってなんだろう?と考えた時に建物だったり、ライフラインだったりは当然必要だけれど、文化や喜びのない日常は、日常ではない。そういうものを与えられるのではなく、自分たちの手で、地元の人間が見いだしてこそ、本当の復興が始まるのだと感じさせられるお話でした。
気持ちが上向くそんな日があるって素晴らしいことですね!
レポート:坂本恵一|情報レンジャー@宮城