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力を合わせてやっぺす!石巻

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力を合わせてやっぺす!石巻

石巻市 - 2012年04月09日

開成地区12団地の集会所では、今日もにぎやかな声が響いていました。
開成地区は、石巻市内で最も多くの仮設住宅が集まった地域です。
近くには総合運動場があり、昨年の秋に復興祭も行われました。
石巻市の方々が考えた詩をもとに紡がれた【石巻復興節】(作曲:くるり)が今、振りをつけられ、踊られています。
そして、開成夏祭りの開催と踊りの披露を目指して、今度は はっぴづくりが住民から提案されました。

開成地区はとても広い団地で、石巻復興節を踊る皆さんは、団地のあちこちから集まって来ます。
仮設住宅団地内の集会所を利用し、石巻復興支援ネットワークのやっぺすイベントとして、踊りの練習が何度か行われてきました。参加されている方にお話を伺うと、踊りやはっぴづくりの活動があることで、住民の方々とコミュニケーションをとっているとみなさん仰っていました。「毎日お父ちゃんに、今日はどこだ、何時からだって言われるのよ」と嬉しそうにお話してくださる方もいました。
集会所で踊りを紹介していた村田初恵先生は、東日本大震災の以前は農業を営んでいましたが、被災して別地区に住居を移し、現在は開成地区の外から来て活動に参加しています。

石巻では、農家として生活を営んできた方が、家やビニールハウス等をすべて流され、アパートや仮設住宅に移り住んでいる、といったケースも多々あります。
今まで通りの日々を過ごすことが出来ないことは、多くの方々にとって、とても不安なことです。

そんななか、市外や県外からの働きかけに応えるかたちで、仮設住宅にお住まいの方自身が、復興節の振り付けやはっぴづくりを提案しました。みなさん積極的に意見を出し合い、はっぴのデザインが決まっていきました。開成夏祭りの開催と披露を目指し、これからも作業を進めて行きます。

振り付けの一つ一つには、それぞれ意味が込められています。
天を仰ぐ仕草は、亡くなられた方を見上げる様子を表し、何度も頭を下げる様は、たくさんの支援に感謝するという気持ちが込められています。
いくつもの想いが集まって曲を彩り、笑顔が心を繋いでいます。

一緒に歌って踊りませんか。
やっぺす!石巻!!

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レポート:飯田章乃|情報レンジャー@宮城